にきびの症状と漢方薬
どんな漢方薬が、どのタイプのにきびに効くのかみていきましょう。
白にきびの段階ではさほどひどくもなく、徐々に赤くなってきて熱を持った感じになってきます。大小様々な大きさのにきびができて、にきびの先には膿みを持ちます。できやすい場所としては頬・背中・こめかみ・胸になります。
- 加味しょう遙散(カミショウヨウサン) → 生理前に胸が張り、にきびが生理前にひどくなる人にお勧めです。
- しょう遙散(ショウヨウサン) → 加味しょう遙散の効果のほかに、舌の色が薄い人に。
- 大柴胡湯(ダイサイコトウ) → にきびが生理前に悪化する人に。イライラなどのストレスでにきびが増える人にも。
イライラすることが多く、顔の半分から下に熱感のある赤みを帯びた化膿したにきびができている人に。
- 竜胆しゃ肝湯(リュウタンシャカントウ) → にきびに勢いがあり、化膿して赤く腫れあがっている人に。
口の周りに赤みを帯びて熱感があったり、化膿したりしているにきびに。口内炎なども一緒に出る場合がある
- 黄連解毒湯(オウレンゲドクトウ) → 口からあごのUゾーンに、にきびができやすい人に。
- 半夏しゃ心湯(ハンゲシャシントウ) → 食欲旺盛なのに軟便傾向で、口周りのにきびと共に口内炎もよくできる人に。
にきびのできる場所が一定せずに新しいにきびが次々とでき、もっともできやすい場所として額や頬、眉間に多く、赤く熱を持って痒みのあるにきびが盛り上がってできます。若い年齢層に多いにきびです。
- 荊芥連ぎょう湯(ケイカイレンギョウトウ) → にきびの漢方薬で一番多く処方されるのがこの漢方薬です。にきびのできる場所が目の位置よりも下で、髪の毛の生え際や顔の輪郭に沿ってできるにきびに向いています。
- 防風通聖散(ボウフウツウショウサン) → 脂っこいものや辛いものが好きで、化膿した大きなにきびができてしまい、痒みを伴う場合に向いています。
- 清上防風湯(セイジョウボウフウトウ) → 若い人特有の熱と痒みを持ったにきびに適しています。
初期の白にきびに。熱感も痒みもない色のついていないにきびに向いた漢方薬です。
- 補中益気湯(ホチュウエッキトウ) → 食べた物を消化する力が弱まっていて、にきびそのものもおとなしいもの。にきびが赤くなることはあっても、それほどひどくならないにきびに。
- 人参湯(ニンジントウ) → 冷たいものを飲んだり食べたりすると、お腹がゆるくなる人のにきびに。にきびも赤くならないのが特徴です。
皮膚と同じ色のにきびで、体が疲れたりするとにきびが大きくなったりします。額から頬にかけてでき、赤みや痒みのないものです。
- 六君子湯(リックンシトウ) → 消化力の落ちている人で、つぶすと透明な液体が出てくるタイプのにきびに向いています。
- 半夏白じゅつ天麻湯(ハンゲビャクジュツテンマトウ) → 肌と同じ色の大きなにきびができて、つぶすと透明な液体が出てくるタイプで、車酔いやめまいのしやすい人に向いています。
にきびのできる場所が変わらず、赤みも痒みもないにきびに。
- 当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン) → 消化力が落ちて体に余分な水分を抱え、足の冷えや反対にほてりのある人。にきびは小さく、赤みもないという人向きです。
- 十全大補湯(ジュウゼンダイホトウ) → ひどい疲れや食欲不振に用いる漢方薬でにきびそのものにも元気がないものに。
- 人参養栄湯(ニンジンヨウエイトウ) → 補中益気湯や十全大補湯に似ていますが、加えて不眠やむくみの症状のある人に向いています。
にきびが治った以降に、肌の色が色素沈着を起こして赤紫色になります。この状態は漢方では「お血」と呼びますが、血の流れが滞りお血となります。
- 桂枝ぶく苓丸(ケイシブクリョウガン) → 血流をよくして、中医学でいう「お血」の状態をよくします。